山桃とは

知らず知らずに目にしているかも

幻の果実とも呼ばれる「やまもも」

和歌山県西牟婁郡上富田町の町木に指定されている「やまもも」。関東や福井県よりも南西部の本州と四国九州、沖縄の低地や山地に自生。ところにより栽培もされています。
街路樹や公園などにもよく植樹されているので、知らず知らずに目にしているかもしれません。

やまもも

昔から、山や畑、庭にも「やまもも」。
中国大陸や日本を原産とする果実。

やまもも酒、ジャムなど各家庭の味を楽しんだり、塩漬けにして打ち身の炎症止めとして使用したりしています。ただ、「やまもも」自体を知らない人が増えてきています。
40代以上の方では、子どものころ「やまもも」を食べ、服を赤く汚して怒られた話をよく聞きます。それぐらい、昔はあちこちに植わっていたのだと思います。

「やまもも」の特徴

  • やまももは雄雌異株品種によっては
    隔年周期で結実するものなど

    やまももの木は雄と雌があり、両方が無いと受粉出来ず実がなりません。
    ただ、やまももの花粉は非常に遠くまで飛び、いたるところに街路樹や自生している物があるので意外と雌だけでも結実する事も多いようです。
    「やまももの花粉は中国から飛んでくる」とまで言われています。

  • 「やまもも」の特徴
「やまもも」の特徴

やまももの品種

栽培されているものの主な品種は瑞光(ずいこう)や森口(もりぐち)、亀蔵(かめぞう)、広東(かんとん)などで、それ以外にも20種類程あります。原種である「やまもも」の実は小さいですが、上富田町内で「みずもも」と呼ばれているものは、大きな実の「やまもも」全般を指しているようです。

「やまもも」の特徴

やまももの収穫時期

やまももの花期は3月から4月にかけてで、花が終わって小さな実が出来始め、6 月中旬から完熟し始めます。収穫できるのは6月中旬ごろから7月上旬頃までのほんの数日間。収穫後は傷みが早いので「幻の果実」「赤い宝石」と呼ばれています。

「やまもも」の特徴

やまももが美味しい旬の時期

やまももはとても傷みが早い果実で、収穫されてから長くは日持ちしません。なので、やまももが美味しく食べられる旬の時期は6月中旬から7月中旬あたりまでの短い期間だけです。
色々な食材の旬が曖昧になってきた今、まさに「旬」を感じさせてくれる貴重な果物と言えます。

「やまもも」の特徴

ブドウ糖とクエン酸が多い

やまももに含まれる甘味成分の多くはブドウ糖です。ブドウ糖は体内に吸収されるとすぐに身体の主要なエネルギーへと使われます。また、脳のエネルギー源でもあります。

「やまもも」の特徴

赤紫色はアントシアン

やまももの赤い色素成分は、アントシアニンなどのポリフェノールです。
アントシアニンは抗酸化力が強く、筋肉の疲労を抑え、運動による過酸化脂質を改善するのに役立つと言われています。

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